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業務改善のフレームワーク ECRSの原則

経営

2020年度の中小企業白書にもあるように、企業規模が大きくなるにつれて労働生産性が高くなっており、

中小企業と大企業の労働生産性は、大きく差が開いている状況です。

中小企業にとって労働生産性を向上することは、生き残るうえで必須条件となっています。

では、労働生産性を向上させるために業務改善を行う場合に、どのようにしていけば良いのでしょうか?

さまざまな業務を改善するのに簡単に使用できるフレームワークに、

「ECRSの原則」というものがあります。

ECRSの原則とは、

1.Eliminate(排除)

2.Combine(結合)

3.Rearrange(交換)

4.Simplify(単純化)

の頭文字とったものです。

業務改善の検討の順番についても、E⇒C⇒R⇒Sの順で考えていきます。

具体的に業務の効率化を図る際の検討は、

まず、Eの排除から考えます。

つまり、その業務をなくせないかどうかを1番最初に考えます。

次に、Cの結合です。いくつかの業務を1つにできないかを考えます。

さらに、Rの交換になります。

業務の順番を入れ替えたり、方法を変更して業務を効率化できないかを考えます。

最後に、Sの単純化です。

業務の単純化・簡素化を考えます。

順番は、Eliminate(排除)が業務改善の効果が大きく、Combine(結合)、Rearrange(交換)、Simplify(単純化)へと業務改善効果が少なくなっていくので、業務改善効果が最も大きいEliminate(排除)から、まず、検討をしていきます。

企業の生産性向上のためにも、行っている業務が本当に必要なのかを確認し、結合、交換、単純化を進め、業務効率を上げていくことが大切です。

(税理士・中小企業診断士 根津信之)

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